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ユーザー通信238号 6面 ジーネット 第2Q決算報告 セキュリティ事業が減収も全体的に回復基調

ユーザー通信 WEB版

昨年12月13日、ジーネットおよびフルサトグループの2022年3月期第2四半期決算説明会がWEB会議で開催された。同社本社ビル(大阪市中央区南新町)より、古里龍平社長と大谷秀典常務が会見に臨み、冒頭は昨年10月1日付で新設立した共同持株会社「フルサト・マルカホールディング」関連が中心となった。

ブランド・理念体系としては、エンドユーザーに対して「『その手があったか』を、次々と」をステートメントに、従来マーケットにはなかった提案を次々と行っていき、「感動提案で今を拓き、変化の先まで伴走する」をミッションとする。なお、共通のロゴ、ブランドについては現在鋭意作成中であり、今年3月頃までには発表できる予定。決算期が12月31日に変更となるため、昨年12月は変則だが3か月決算となった。資本金は50億円、従業員数は92名、グループ全体では1850名となる。

古里社長は、「事業セグメントはグループ複数にまたがる『機械工具事業セグメント』を筆頭に、『建設資材事業セグメント』、『建設機械事業セグメント』、『セキュリティ事業セグメント』の4つに分かれる」と説明。5ヶ年計画を作成中の中期経営計画については、「当初2年間は新型コロナウイルス感染症拡大による影響からの脱出で展開し、残りの3年間は経営統合の効果を定量的に生み出していく予定」と強調した。

また、新HD設立に伴い上場廃止となった子会社フルサト工業の連結業績は、売上高 460億1500万円(前期比6・1%増)、売上総利益 73億4400万円(同2・7%増)、販売管理費 63億5百万円(同9・3%増)、営業利益 10億3900万円(同24・9%減)、経常利益 14億4100万円、(同7・9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益 8億5千万円(同9・8%減)、EPSは58・66円(同9・7%減)、自己資本比率は前期と増減なく66・20%となった。

古里社長は、「売上高では機械設備のみが減収も、二桁減収の第1四半期よりも回復傾向(10・5%減→6・9%減)にあり、営業利益、営業利益率ともに第1四半期を底に、全体的に回復基調にある。工作機械の売上は増収に転じ、受注は大幅に増加。建築・配管は順調に業績が確保できつつある」とし、セキュリティ事業の大幅減収(34・8%減)については、「サーマルカメラの効果剥落で市場が大幅減少し、売上高、利益率低下の要因となった」と概観した。

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