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ユーザー通信 243号 4面:DMG森精機 第1Q決算/四半期ベースでの受注額・営業利益率が最高水準に

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地域別受注では米州、中国、アジアでピークを更新

DMG森精機(本社=名古屋市中村区)は、5月12日・12時30分に2022年12月期第1四半期(1月~3月期)の決算発表を行い、同日12時45分からは森雅彦社長による決算説明を同社HP上にてオンデマンド配信している。

決算概要では、連結受注が1500億円(前年同期比148%)、売上収益が1073億円(同132%)、営業利益が95億円(同240%)、営業利益率8・8%(前年同期は4・9%)、税引前利益が89億円(前年同期比280%増)、当期利益(税引後)が63億円(同350%)となった。

工程集約、自動化、DX化により営業利益率が大幅改善。金融収支の改善、適正実効税率により四半期利益も大幅増益となった。森社長はハイライトとして次の内容を挙げている。

▽連結受注1500億円は、過去ピーク時の18年第1四半期の1485億円を上回る。

▽機械本体の受注残高2030億円(3月末)へ増加(21年12月末は1640億円)。

▽受注単価が4700万円に、21年度平均3900万円より大幅増加。工程集約、自動化、DX化、大型プロジェクトが寄与。

▽営業利益率8・8%は四半期ベースで最高水準に(15年AG統合以来、18年第4四半期および19年第1四半期の8・6%)。

▽東京、奈良の二本社体制(今年7月~)で優秀な人材の採用・育成、最先端技術の追求、BCP促進。

▽年度業績、配当を修正。売上収益を4300億円から4500億円に、営業利益を400億円から450億円に(営業利益率10%)、年度配当を60円から70円に。

また、地域別受注においては全地域とも増加基調であり、米州、中国、アジアは四半期受注でピークを更新。ドイツ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)も堅調。産業別では全産業とも増加、中でも宇宙関連、メディカル、EV、金型、半導体製造装置が牽引、エネルギー関連も回復へと向かい、グローバルブランド企業の工程集約、自動化、DX化による大型プロジェクトが好調。規模の大きな企業の構成比が上昇、とふれている。なお、全国各所にDMG MORIアカデミーの研修施設を新設、金沢・浜松・仙台に開校決定、岡山・福岡も年内に場所決定予定とも言及する。

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