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【ビジネス・レーダー】フルサト工業/日本トムソン

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フルサト工業、二条城本格修理事業で『コラムカプラ』が採用

フルサト・マルカホールディングスのグループ会社、フルサト工業(本社=大阪市中央区、古里龍平社長)が販売する、溶接作業が不要な柱継手の資材『コラムカプラ』(製造元・ユニタイト)が、国の重要文化財に指定されている「二条城本丸御殿」(京都市中京区)の修理事業に採用され、工事が完了、9月1日に一般公開された。

京都市では、二条城の耐震補強を含む本格的な修理・活用整備事業を推進している。国の重要文化財である本丸御殿は、2017年から保存修理工事を始めたが、▽作業時に火気厳禁であること▽重機が現場まで進入できない、との条件が発生した。そこで、現場溶接作業が不要で、火花飛散も避けることができ、人力で鉄骨組み立て作業が可能という製品特徴が耐震補強工事に最適であると判断し、コラムカプラと150角ボルト式十字形柱継手が採用された。


▲本丸御殿 外観

▲継手部分拡大、(左)150角ボルト式十字形柱継手、(右)200角コラムカプラ

日本トムソン、営農型太陽光発電を活用し、再生エネを安定調達

日本トムソン(本社=東京都港区、宮地茂樹社長)と、中部電力ミライズは8月7日から、日本トムソン専用の「営農型太陽光発電所」を活用したオフサイトPPAサービスを開始した。

サービスは、中部電力ミライズが、三重県内の太陽光発電所(パネル出力・約800kW)から調達する電気を、日本トムソン岐阜製作所(岐阜県美濃市、関市、土岐市)に供給するもの。これにより、日本トムソンは、中部電力ミライズとの契約期間である20年間にわたり、同社専用の太陽光発電所から再生可能エネルギー由来の電気を安定的に調達することが可能となった。

今回の事業で活用する太陽光発電所は、太陽光パネルの下で農作物を栽培する「営農型太陽光発電所」で、営農事業者が売電による収入を得られることに加え、日本トムソンが農作物の一部を購入し自社の食堂で利用することで、農業経営の支援にも貢献するとしている。

 

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