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日本トムソン、『ファスナータイプ高機能防じんカバー』を開発

ニュースリリース ユーザー通信 WEB版

日本トムソン(本社=東京都港区、細野幹人社長)は、直動案内機器の防じん用として、YKKの高耐久ファスナーを使用した新発想の『ファスナータイプ高機能防じんカバー』を開発し、8月より個別受注にて販売を開始する。

直動案内機器(リニアウェイ・リニアローラウェイ)には標準的に防じんシールが装備され、多量の粉じんが浮遊する環境や切りくず等が軌道面に付着するような場合には、さらに全体を覆うジャバラ等で防じん対策が講じられる。ただし、ジャバラには折りたたみ部分があるため、それによるストロークの制限や、動作することで下部の隙間から異物が吸い込まれるといった課題もあった。

同開発では、スライダーの走行により開閉ができるファスナーの機能に着目。粉じんが舞う環境下でも連続して往復開閉が可能な高耐久ファスナーの開発をYKKと行い、ストロークを無駄にすることなく直動案内機器全面を覆うことができる独自の防じんカバーを実現した。防じん、防滴および内部からの飛散を防止する全面カバーでありながら脱着も容易なため、メンテナンス性も大きく向上している。

ファスナータイプ高機能防じんカバーは、これまで粉じんによって短寿命、部品交換を余儀なくされていた搬送機構部の長寿命化を可能にすることから、生産効率の向上、メンテナンスや交換作業にかかるコストの低減・CO2排出量削減への貢献が期待される。


▲「Cルーブリニアウェイ」に「ファスナータイプ高機能防じんカバー」を装着した場合

▲ファスナーの構造

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