DMG森精機/全国の高専と連携『デジタルものづくり実践講座』提供開始
DMG森精機(グローバル本社=東京都江東区/第2本社=奈良市、森雅彦社長)は、日本全国の高等専門学校と連携し、『デジタルものづくり実践講座』の提供を開始した。
同講座は経済産業省の令和4年度「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」において、 執行団体である社会実装推進センター(JISSUI)から、DMG MORIグループ会社のテクニウム (東京都江東区)が採択を受けたことによるものである。北九州工業高等専門学校(福岡県北九州市)を旗艦校として、全国の10 高専、および同校主催の第4次産業革命 エグゼクティブ ビジネススクールの最大220名に向けて、最新の工作機械を用いたデジタルものづくり実践講座を北九州工業高等専門学校と共同で開催する。
工作機械業界は工程集約・自動化・デジタル化によりますます変化しているが、高専においてもこの変化に 対応する教育プログラムの整備が遅れており、学生は5軸加工機など最新の工作機械の知識や操作経験がなく、心理的な障壁が強いという課題がある。
同講座は、「①講義」「②自己学習(eラーニング)」「③実習授業」の3つで構成される。また、同事業の過程ではVR(バーチャルリアリティ)技術を取り入れ、NC工作機械利用に対する高専生の心理的障壁の軽減を目的とした特別コンテンツ「切削加工安全確保 VR」を共同研究として開発・評価する。同コンテンツは、熊本工業高等専門学校八代キャンパスの協力を得て撮影したもので、地理的に離れた全国10高専を繋いで同講座の中での活用を試行し、日本国内の全高専や母国語の異なる他国の学校法人での活用を目指していく。
▲切削加工安全確保VRイメージ
2023年8月2日