今なお最速か? ADQ7DCデジタイザが登場から8年を迎えて
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2017年1月の発売から8年を経た現在も、Teledyne SP DevicesのADQ7DCデジタイザは高性能データ収集におけるベンチマークであることに変わりはない。
今でもADQ7DCは世界最速の14ビット・デジタイザなのか。おそらく、そうだろう。こうして長く最速の地位を保てるということが、その堅牢な設計や長期にわたる信頼性、ひいては要求の厳しい用途においてもこれまで通り有効にお使いいただけることを証明している。
実証済みの性能を長く発揮できる、その真価
ADQ7DCは発売当時、10 GSPS(Gigasamples-per-second)というサンプリングレートを達成した世界初の14
ビット・デジタイザであったものと考えられる。DCカップリングしたフロントエンドは、パルスデータやゼロIFアーキテクチャのRFアプリケーションに向けて最適化されており、科学計測機器や素粒子物理学、レーダー、LiDAR、質量分析器などに最適だ。3 GHzのアナログ帯域幅、4 GBのオンボードメモリ、7 GB/sのピア・ツー・ピアGPUストリーミング能力を備えており、より詳細なデータ捕捉やリアルタイム処理を妥協することなくしっかりサポートしする。
複数のタイプのインターフェースで柔軟な統合を
PCIe・PXIe・USB 3.0・MTCA.4・10 GbEの各インターフェースで利用可能なADQ7DCなら、幅広いシステムアーキテクチャに対応できる。オープンなFPGAを採用しており、開発者はカスタムなアルゴリズムを同デジタイザに直接実装できるため、アプリケーションに応じたリアルタイム信号処理が可能になる。こうした柔軟性から、研究室やフィールド、OEMといった使用環境によらず、コンパクトかつ高性能なシステム設計が行える。
特定の用途に応じたファームウェアが選べる
ADQ7DCでは、様々なユースケースに合わせて設計した複数のファームウェア・パッケージをサポートする。▽ FWPD(パルス検出)=オンボードFPGA上で直接、高度なリアルタイム・パルス検出/解析を可能に。動的なレコード長と入力チャンネルごとに個別に設定可能なトリガーレベルを備えており、生データではなくパルス特性を抽出して、それを転送することでデータ量を大幅に削減する▽FWATD(高度な時間領域解析)=ADQ7DCに時間領域測定のための高度なツールを装備して、複数層によるノイズ抑制機能を持たせ、極めて広いダイナミックレンジを実現するとともに微弱信号の検出を可能にする。さらに、温度に応じたベースライン補正のほか、オンボードFPGA上で直接実行するリアルタイム・デジタル信号処理をユーザーが柔軟に定義・設定できる機能も備えている▽FWDAQ=デフォルトでプリインストールされたファームウェアとして、リアルタイムな平均化や波形積算などの高度なデータ収集機能を提供し、測定の精度と効率を向上させる▽DEVDAQ=ユーザーがオンボードのAMD FPGAにアクセスして、カスタムなリアルタイム信号処理とデータ・リダクション機能をハードウェアに直接実装できるようにする。そのため、アプリケーション固有のアルゴリズムを作成し、それぞれのニーズに合わせたデータ処理の最適化が図れまる。
OEM向けの統合とカスタマイズ
Teledyne SP DevicesはISO認証を取得した生産体制のもと、OEMのお客様向けたグローバルなサポートはもとより、それぞれのユーザーに合わせた技術サービスも提供している。なかでもADQ7DCは、商用システムへのシームレスな統合を想定して設計しており、具体的なアプリケーション仕様を満たせるようにハードウェアとファームウェアのカスタマイズ・オプションを用意している。
発売から8年を経た今も、ADQ7DCは比類のない速度と精度、そして高い応用性を発揮し続けている。科学計測機器やレーダーシステム、自動試験装置など、そのいずれにおいても厳しい要件のアプリケーションに応えられる信頼性の高いソリューションであることに変わりはない。高い分解能と高速サンプリング能力、柔軟な統合性を兼ね備えているため、この先も何年にもわたって有用性を発揮していくことは確かだろう。

2026年5月19日




