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東陽、創業70周年に感謝を込めた「ワンマンショー」に4千名来場

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「楽しみながら、結果につなげよう」羽賀威一郎社長

サステナブルな商品・サービスのアピール強調

東陽(本社=愛知県刈谷市中山町)は恒例の同社最大イベント『TOYOワンマンショー』を、1月16日と翌17日に、刈谷市産業振興センター あいおいホールにて開催した。東陽は今年で創業70周年を迎えた。

今回は、「70周年に感謝を込めてサステナブルな未来を創造しよう」をキャッチコピーとし、会場1階には工具と機械、2階にはカーボンニュートラルの各エリアに合計81社のメーカーが出展する中、2日間で約4000名が来場し、大盛況となった。

開会式で羽賀威一郎社長は最初に、「70年前の本日、東陽は誕生した。東陽の70年間は、お客様、メーカー様、地域の皆さま、東陽社員の皆、全ての人の力が融合してこその歴史であったと、あらためて実感している。商社である我々が販売する物は、仕入先の皆さまの商品以外にはない。皆さまあってこその東陽であり、長きにわたるご支援、ご厚誼、ご協力、全てに感謝をする」と謝辞を述べ、創業70周年記念映像を披露した。

記念映像上映後に羽賀社長はあいさつを続け、今回のテーマに掲げたサステナブルな未来について、「近年は、カーボンニュートラルをはじめ、DX、GX、自動化、省人化、省エネ、IoTといった技術革新やコスト低減等が大きな課題となっているが、これらは最終的に持続可能な未来を築き上げるためにある」とし、米国のトランプ大統領再登板や戦争、通商政策、気候変動など様々な問題を抱えて始まる2025年にふれた。

その上で、自動車業界に関して、「昨年は明らかに、EV化へのシフトが鈍化した年だった。これから先は非常に不透明な状況だが、サステナブルな未来を築く動きを止めることがあってはならず、止まることはないと思う」と続け、「ワンマンショーにおいては、皆さまのサステナブルな商品・サービスを、お客様にしっかりとアピールしていきたい。今回も多くの魅力ある商品が出揃った。楽しみながら、結果につなげよう」と会場を鼓舞した。

今年から開催期は1月~2月上旬へ配慮

なお、羽賀社長のあいさつでは、これまでTOYOワンマンショーは例年3月頃の開催だったが、今年からは1月、遅くとも2月上旬までに開催し、顧客にとって決算期に幅が広げられ、より濃密な商談が可能となる配慮をした旨にも言及した。

続いて、出展メーカー代表あいさつに立った北川鉄工所の岡野帝男社長は、ワンマンショーへは1976年の第1回から参加していること、東陽との親密で深い関係、同社の本社所在地・広島県府中市(備後)と当地・愛知県刈谷市(三河)との歴史的なつながりや共通点にふれつつ、今年の干支・巳年にちなみ、「大きな時代の変化とともに、再生・変革・成長する縁起の良い年に、日本のものづくりが、世界でナンバーワンの国へと回帰することが大事だ。そのために、東陽様との連携をさらに推し進めたい」との考えを示し、威勢よく「がんばろう!」の音頭をとり、会場全体にエールを響かせた。

カーボンニュートラルエリアを目玉に

そんな中、開場した各展示エリアにおいては、会場1階・工具エリアのSMC(省エネ機器)、コスメック(無線でリリース検知が可能な新型クランプ)、機械エリアでは武蔵精密工業(無人搬送ユニット)、さらに環境意識の高まりによりお客様のニーズが高いことから新設した2階・カーボンニュートラルエリアが、特に来場者の注目を集めた。


▲70周年の謝辞も交え羽賀社長があいさつ  ▲出展メーカーを代表し北川鉄工所の岡野社長があいさつ、会場を鼓舞した

▲81社のメーカーが出展           ▲会場2Fにカーボンニュートラルエリアを新設

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