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ユーザー通信235号6面 「CoroPlusプロセスコントロール」 サンドビック

ユーザー通信 WEB版

「CoroPlusプロセスコントロール」 サンドビック

工作機械にセンサーを付加、加工のモニタリングを可能に

データにリミットとしてのしきい値を設定し超過を常に監視

サンドビック・コロマント(本社=名古屋市名東区、山本雅弘カンパニープレジデント)の『CoroPlus プロセスコントロール』は、工作機械にセンサーを付加することにより、加工のモニタリングを可能にするソリューションである。

切削加工では、振動や機械の動力などさまざまな物理特性が現れるが、CoroPlus プロセスコントロールは工作機械に搭載したセンサーによって、これらの物理特性を捉えモニタリングする。

大きな特長として、単にデータを見える化するのではなく、データにリミットとしてのしきい値を設定し、しきい値の超過がないかを常に監視することが可能である。リミット超過時はプロセスコントロールのシステムから工作機械に信号が送られ、工作機械側でのアクションをトリガーする。

コリジョンディテクターとツールガード

さらに、CoroPlus プロセスコントロールには、衝突検知の「コリジョンディテクター」と、工具を守るための「ツールガード」という2つの機能がある。

コリジョンディテクターは、衝突の発生時にいち早く機械を停止することを目的としており、加工部品や工作機械へのダメージを最小限にすることが可能で、機械修理コストやダウンタイムの削減に貢献する。

ツールガードは主に機械の動力をモニターすることにより、工具の摩耗を管理し、工具の破損を未然に防ぐ。これにより、工具破損を原因とする加工不良品、機械へのダメージを低減、それらによる作業時間も低減する。また、破損を警戒して低めに設定していた切削条件を上げることも可能となる。

このように、CoroPlus プロセスコントロールは、工具の摩耗管理や加工の自動化、加工のモニタリングによる工程改善、機内衝突によって生じるムダ削減などの課題に対応する。

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