ローデ・シュワルツ、Broadcom/次世代ワイヤレス接続へ確かな道切り拓く
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IEEE規格の最終承認に先駆けて、ローデ・シュワルツはCMX500ワンボックス・シグナリング・テスタに初めてシグナリング・モードのWi-Fi 8 RFテスト機能を実装した。新しいWi-Fi 8物理層の機能は、ただ単に速度を追求するのではなく、将来のワイヤレス接続として超高信頼性(ultra-high reliability:UHR)もとで性能を発揮するよう開発されている。今回、CMX500によってBroadcom社製の次世代WLANデバイスのプロトタイプを評価しながら、そのWi-Fi 8の新機能を検証する。
ローデ・シュワルツはBroadcom社と共同で、新たにWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)テスト機能が追加されたマルチテクノロジー/マルチチャネルのCMX500シグナリング・テスタをMWC Barcelona 2026に出展した。ローデ・シュワルツの展示ブースに用意したセットアップをもとに、Wi-Fi 8固有の物理層の機能を紹介しつつ、Broadcom 社製Wi-Fi 8デバイスのプロトタイプを検証した。
CMX500でUHRに挑む
IEEE 802.11bnの提案では、Wi-Fiは単なるスループット向上の域を超えて、多様で高密度な環境でも一貫して高品質な接続性を実現することへと焦点を移し、重要な進歩を遂げようとしている。接続デバイス数の増加やVR/AR、8Kストリーミング、産業用IoTといったアプリケーションの需要増に応えようというのが狙いだ。
Wi-Fi 8はWi-Fi 7を基盤としており、最大7.125 GHzまでの周波数、最大320 MHzのチャネル帯域幅、4096QAM変調、さらにMulti-Link-Operation(MLO)をサポートするなど、物理層(PHY)の主なパラメータはそのまま引き継ぐ。しかしながら、UHRという目標を達成するため、IEEE 802.11bnではPHYおよびMAC層に一連の革新的な技術が導入され、これが新たなテスト上の課題となっている。そこでMWC 2026では、市場で最も汎用性の高いモバイルデバイス用テストプラットフォームの一つであるCMX500ワンボックス・シグナリング・テスタのさらに強化されたテスト機能を活用して、Wi-Fi 8に関する重要なテスト課題にいかに対応できるかが実際に体験できた。このプラットフォームは、現在すでにWi-Fi 7とWi-Fi 8が求める多くの高度な機能をサポートしている。
たとえば、Wi-Fi 8はパワースペクトル密度(PSD)による制約を克服するため、分散リソース・ユニット(dRU)を利用する。このdRUの測定により、アップリンク送信パワーを高めつつ接続の信頼性を向上するうえで、デバイスが有効に機能しているかを検証できる。そのほか、不均等変調(UEQM)という技術は、各MIMOリンクが異なる変調方式を使用できるようにして、難しい受信環境でもスループットを改善する。そのUEQMを解析すれば、デバイスが指定の変調符号化方式(MCS)を組み合わせた正しい方法で変調の適応をはかる能力を備えているかを評価できる。こうしたWi-Fi 8の幅広い機能をカバーした包括的なシグナリング・モードのテストを通じて、ユーザーは性能にかかわる特性を詳細に分析できるようになる。
あらゆるセルラーおよび非セルラー規格に対応の将来性確かなプラットフォーム
CMX500は、高性能なモジュール式のワンボックス・シグナリング・テスタとして、マルチテクノロジー対応の包括的な試験を可能にする。LTEからNR(SA/NSAモード)、NR-NTN、NB-NTN、Direct-to-Cell(D2C/DTC)まで、さらにはWi-Fi 7とWi-Fi 8を含めたWLANのテストもカバーしている。したがって、ワイヤレスデバイスの研究開発エンジニアはCMX500さえあれば、最新世代のセルラー/非セルラー規格のいずれについても設計通りに動作するか、それを一つのセットアップで包括的にテストできるようになる。

▲CMX500ワンボックス・テスタが新たにWi-Fi 8テスト機能を搭載
2026年4月17日






