news-新製品:日本トムソン 『高精密位置決めテーブルTX』にアブソリュート型リニアエンコーダ仕様を追加
日本トムソン
『高精密位置決めテーブルTX』にアブソリュート型リニアエンコーダ仕様を追加
日本トムソン(本社=東京都港区、宮地茂樹社長)は、メカトロ製品である『高精密位置決めテーブルTX』に、アブソリュート型リニアエンコーダ仕様を新たに追加し、販売を開始した。
高精密位置決めテーブルTXは、高精度・高剛性で高い実績のある「精密位置決めテーブルLH」をベースに、円筒ころ(ローラ)を転動体に使用し、直動案内機器では最高レベルの走行性能を持つIKOリニアローラウェイスーパーXを組み込み、フルクローズドループ制御によりエアステージの領域に迫る極めて高い精度を実現した位置決めテーブルである。
新発売のアブソリュート型リニアエンコーダ仕様は、電源投入直後から絶対位置の計測が行われるため、テーブルの起動時や非常停止後の原点復帰が不要で、装置の立ち上げにかかる時間は大幅に短縮される。
また、シリアル通信を用いて位置が計測されるため、高い分解能であっても最高速度が低下することがなく、従来のインクリメンタル型リニアエンコーダ仕様と比べ、高分解能・高速移動が求められるアプリケーションに最適である。
主な特長は次の通り。
■アブソリュート型リニアエンコーダは、電源投入直後から絶対位置の計測が行われるため、テーブルの起動時や非常停止時の原点復帰が不要で、インクリメンタル型リニアエンコーダで用いられる原点前センサも不要。そのため、アブソリュート型リニアエンコーダを選択することによって、装置の立ち上げにかかる時間は大幅に短縮される。
■インクリメンタル型リニアエンコーダを搭載するサーボシステムでは、受信機器側の最大入力周波数の制限などにより、一般的に分解能を高くすると最高速度は下がる。それに対してアブソリュート型リニアエンコーダでは、シリアル通信を用いて要求に応じて位置が計測されるため、高い分解能であっても最高速度が低下することはない。
例えば、分解能0・05μm、ボールねじリード10㎜とした場合の最高速度は、インクリメンタル型では200㎜/s、アブソリュート型では500㎜/sとなる。
アブソリュート型は、高分解能と高速移動の両立が求められるアプリケーションに最適である。
主な用途は、電子部品の組立装置・検査装置、工作機械、各種実装機などの広い分野において、超高精度な位置決め機構としての需要が見込まれる。
2020年7月2日