OKK、ベストセラー機

「VMシリーズ」をリニューアル
受注から出荷までリードタイム短縮、操作性向上

OKK(本社=兵庫県伊丹市、森本佳秀社長)は、同社の看板機種である立形マシニングセンタ「VMシリーズ」をモデルチェンジし、『VM43RⅡ』『VM53RⅡ』『VM76RⅡ』として発表、このうちVM53RⅡは、10月に名古屋で開催されたメカトロテックジャパン(MECT)に出展した。

2011年に「VM Rシリーズ」としてリニューアルしVM53Rを発表、その後VM76R、VM43Rへと展開を進め、2020年までに約3600台の出荷実績がある。

特長でもある高い機械剛性によって得られる切削能力により、幅広いユーザー層に使用されているが、機械の短納期化が要求される現在において、受注から出荷までのリードタイム短縮が課題となっていた。

このような市場の要求に応えるべく、機械構成要素(モジュール)として生産が可能となるように設計レベルでの見直しを進め、リードタイムを従来比で約2/3程度に短縮し、部品の共通化とともに操作性の向上も図っている。旧モデルのVM Rシリーズからの主な強化点は、次のとおり。

■操作性が容易な構造

▽日常点検機器の位置を機械背面に集中させることで保守作業を容易化

▽評価を得ていた接近性が旧モデルからさらに向上(VM53RⅡではVM53R比A/B寸法10㎜縮小)

▽正面扉は天井部まで大きく開口。旧モデルでは天井部にあった干渉物(扉開閉のレール)もなくし、クレーンでのワーク積み降ろしもスムーズに

▽旧モデルから正面扉の邪魔な格子をなくし、窓部を大幅に拡大。機内にはLED2灯を標準装備し、段取作業や加工中の機内確認を容易化。

■本体剛性の向上

▽コラム-ベース結合部の幅を大幅拡大。

コラム単体剛性の大幅アップにより、さらなる高レベルな機械剛性を実現(VM53RⅡではVM43R比コラム-ベース結合部寸法1・5倍)

▽№50ギヤ仕様主軸への冷却構造の強化。旧モデルより採用している主軸ベアリング冷却、ヘッド側面冷却に加え、ヘッド前面にも冷却油を循環させる構造を追加。

■熱変位対策を強化

OKK独自の環境熱変位補正「ソフトスケールCube」を標準採用。

■主軸仕様の向上

主軸端面は、2面拘束主軸(BTT)を標準装備。

標準主軸仕様を最大6千回転(15/11kW)主軸から最大8千回転(18・5/15kW)主軸へと仕様アップ。

■工具最大長さを向上

VM53RⅡは380㎜(旧モデルは350㎜)。