立花エレテック、第2Q決算発表 上期対比の売上高が過去最高に

モノ売りからコト(システム)も含めた提案強化へ

必要部品確保に東奔西走(半導体デバイス)

「モノ不足の中で受注能力が向上」(渡邊社長) 電機・電子技術商社のリーディングカンパニー、立花エレテック(本社=大阪市西区)は11月8日、2022年3月期第2四半期(2021年4月1日~9月30日)の連結業績を発表した。

売上高は911億4百万円(前年同期比21・5%増)、営業利益は27億2400万円(同65・5%増)、経常利益は30億8千万円(同72・0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億6400万円(同29・8%増)と、半導体製造装置や物流、空調機器などの分野を中心に好調に推移し、当初の計画を上回る高い水準となった。

連結売上高については、国内および海外の子会社の売上高が大きく伸長(国内子会社は前年同期比123%、海外子会社は同136%)し、海外は半導体デバイス事業が大きく寄与するなど、上期対比では過去最高となった。

立花エレテック単体業績では、主力のFAシステム、半導体デバイス、施設の3事業ともに大幅な増収増益となった。この3事業で売上高は前年同期比118%、営業利益は同146%と高い伸びを示した。

FA機器分野では、半導体製造装置、物流関連が依然好調に推移し、さらにコロナ禍での巣籠り需要により食品関連での設備投資が活性化し、プログラマブルコントローラー、インバーターおよびACサーボが増加した。

半導体デバイス事業では、前年度後半から高水準な需要が継続している。マイコン、ロジックICおよびパワーモジュールなどが大幅に伸長するとともに、好調な中国市場に支えられるなど大幅に伸長した。

このような状況下、国内や中国を含むアジアにおいて電子部品が逼迫、国内および海外子会社では必要部品確保に東奔西走する状況が続いた。

電子デバイス分野では、メモリー、センサーの各応用製品、液晶パネルの根強い需要が継続するとともに、コネクターは大幅に増加した。

顧客需要の急回復、リバウンド需要取り込む

渡邊武雄社長は、「そんな中で我々は意識してモノ不足対応に取り組んだ。

お客様のためにいかに仕入れるか、代替品も含めうまく対応できた。需要の急回復、リバウンドに対し、モノ不足を営業の創意工夫でうまく乗り切れた」と好業績に結びついた要因を挙げ、「技術商社として将来につながる技術能力アップに勤しんだ」と付け加えた。

同社では、こういった最近の業績動向をふまえ、10月25日付で業績予想の修正を公表しており、通期予想を、売上高 1830億円、営業利益 52億5千万円、経常利益 58億円、親会社株主に帰属する当期純利益 40億円としている。

渡邊社長は、「下期もさほど状況変化はなく、利益は生み出しづらいと見ているが、ほぼ回復数字といえるので、モノの確保を中心とした営業活動を継続していく。

この第2Qの業績にも表れているとおり、景気低迷やコロナ禍の影響下で、リバウンド需要の取り込みなど、モノを受注する能力が高くなった」と述べた上で、その秘訣?を「先手より、粘ること」とふれた。

なお同社は9月1日に創業100周年を迎えた。新たなスタートを切り、次の100年の安定成長のための基盤づくりを行うべく、同日、5カ年の中長期経営計画「NEW C.C.J2200」を発表した。

その骨子は、

①新しい時代に適合した営業戦略=モノ売りからコト(システム)も含めた提案をできる営業力、技術力の向上

②体質改善のための基盤強化=社内実務のOA化、新しい時代を見据えた人事制度改革

③2千億円企業になる=継続して2千億円以上の売上を計上できる顧客基盤を獲得、としている。