MECT 2021 オーエスジー

■最新加工技術セミナー

「熱処理後の直彫り加工と電極レスに挑戦」

オーエスジー(本社=愛知県豊川市、大沢伸朗社長)は、優れた設計・開発と提案力により、常にユーザーのニーズと課題に徹底的に取り組み、付加価値の高い製品群を生み出し続けてきた。その結晶が「Aブランド」である。

10月20~23日にポートメッセなごやで開催される「メカトロテックジャパン(MECT) 2021」でオーエスジーは、高硬度鋼を高能率に加工する高硬度鋼用超硬エンドミル、非鉄金属加工の高精度・長寿命を可能にする非鉄用DLC超硬エンドミルなど、難削材から非鉄金属まで幅広い被削材に対応し、最新の加工方法や多様化するモノづくりのニーズに応える様々な工具を紹介する。その中からいくつかの新製品についてピックアップする。

高硬度鋼用、非鉄用DLC超硬エンドミル等
「Aブランド」新製品中心に様々な最新技術紹介

高硬度鋼用超硬エンドミル

不等分割刃がびびりを抑制し、最適化された刃先仕様により高硬度鋼の安定加工を実現する高硬度用超硬エンドミルに、スクエアタイプとラジアスタイプをラインナップした多刃タイプ スタブ形『AE-MSS-H』、ショート形『AE-MS-H』に、ロング形『AE-ML-H』を追加した。

AE-ML-Hはウェブテーパによる高い工具剛性により高精度・高能率な加工を可能にする。

さらに、ボールタイプも荒加工から中仕上げまでに対応可能な高能率型4刃『AE-BM-H』、高精度仕上げ用2刃『AE-BD-H』、高精度仕上げ用2刃ロングネックタイプ『AE-LNBD-H』の3種類を用意し、あらゆる加工に対応する。

表面処理は、高硬度鋼加工に最適化された超耐熱性・高じん性の「DUROREYコーティング」を採用した。60HRCを超える高硬度鋼加工において優れた耐チッピング性を発揮し、工具の長寿命化を実現し、高硬度鋼の安定加工と高精度な直彫り加工を可能にする。

非鉄用DLC超硬エンドミル

非鉄用DLC超硬エンドミルのスタンダードタイプ ショート形『AE-TS-N』、ロング形「AE-TL-N」は、スクエアタイプとラジアスタイプをラインナップし、Φ3~Φ25まで幅広いサイズを展開。高機能タイプ『AE-VTS-N』にはラジアスタイプを追加し、部品加工から航空機産業まで幅広い分野に対応する。

非鉄用DLC超硬エンドミルは、表面の平滑さに優れるDLCコーティングを採用し、耐溶着性や潤滑性が求められるアルミニウム合金などの非鉄金属の加工に抜群の威力を発揮する。

AE-TS-N、AE-TL-Nは薄膜タイプの「DLC-SUPER HARDコーティング」を施し、剛性と切れ味を両立した刃先仕様により、優れた加工面品位を実現する。さらに、突込み加工が可能な底刃仕様により様々な加工に対応する。

AE-VTS-Nは、不等リード・不等分割仕様によりびびりを抑制する。底刃のさらい刃仕様により高精度な加工面品位を実現するとともに、中心をつなぐ3枚の切れ刃により切削負荷を均等化し、安定した高速回転での加工を可能にする。

また、厚膜タイプの「DLC-IGUSS(アイグス)コーティング」を施すことにより、さらなる長寿命化を実現する。

銅電極用DLC超硬エンドミル

銅電極用DLC超硬エンドミル 高精度仕上げ用2刃ロングネックボールタイプ『AE-LNBD-N』の表面処理にも、厚膜タイプのDLC-IGUSSコーティングを採用している。

DLCコーティングの特長である表面の平滑さと極めて低い摩擦係数による耐溶着性や潤滑性に加え、刃先の摩耗を抑制することで長時間安定した加工精度が得られる。銅合金などの非鉄金属に抜群の威力を発揮し、バリのない美しい銅電極を削り出す。

金型加工において、複雑な形状の精密加工を可能にする方法のひとつに形彫り放電加工がある。

通常の切削加工では難しい高硬度材などに精密な形状を加工することが可能で、形彫り放電加工の電極材料に用いられるのが、電気抵抗が少なく熱伝導率が高い銅合金である。

銅合金を加工する上での問題点は、比較的柔らかい特性から反りやバリが出やすく、加工寸法の変化が起きやすいことなどが挙げられる。AE-LNBD-Nは、銅電極加工に最適な鋭い切れ刃、優れたボールR精度とh4公差のシャンク精度により、バリのない良好な加工精度を実現する。

さらに、R2未満の小径サイズには、「外周部ティアドロップ形状」を採用している。

強バックテーパにより、点での切削となり、びびりが抑制することで欠け防止と加工精度の向上を実現する。

この他にも、炭素鋼・合金鋼・ステンレス鋼からチタン合金・Ni基合金まで幅広い被削材に対応可能な超硬防振型エンドミル「AE-VMシリーズ」、ミーリング加工でねじを切削するスレッドミル『AT-1/AT-2/AT-2 R-SPEC』等々、オーエスジーの最先端技術を紹介する。

なお、10月21日(木)の出展者ワークショップでは、「熱処理後の直彫り加工と電極レスに挑戦」と題し、同社デザインセンターミリンググループの今泉悦史課長が、CAMの最新機能を使った、オーエスジーの高硬度用エンドミルによる最新加工技術セミナーを実施する(11時40分~12時20分/第4会議室)。

【小間番号・2A24】