アルミ合金専用の正面フライスカッター 「M5シリーズ」 サンドビック

アルミ合金加工における生産性向上と飛躍的なバリ抑制を両立

サンドビック・コロマント(本社=名古屋市名東区、山本雅弘カンパニープレジデント)が近年注力しているアルミ合金加工において、アルミ合金専用の正面フライスカッター『M5シリーズ』に注目しておきたい。

主に自動車産業用として、まだ認知度は高くはないものの、M5シリーズは、アルミ合金加工における最大の課題である生産性の向上とバリ抑制を両立することが可能だ。

このカッターは、径方向・軸方向のチップ位置を切込み量と送り量に合わせて1枚ずつ異なる位置に最適配列している「ステップテクノロジー」を採用しており、1刃あたりの切込み量を最小とし、さらには径方向の切れ刃位置を狙ったテーブル送りに最適化することで、バリの原因である薄く高い壁をつくり出さないため、飛躍的にバリを抑制できる。

また、仕上げ面の精度には最終刃のみが関与するため、安定した精度が維持できる。

さらに、大きな接触長さを持つチップは、極小の切込み量と相まって、単位面積当たりの仕事量を軽減することで長寿命に寄与する。

その他、M5シリーズは仕上げ加工面に触れるのがワイパー刃のみのため、刃ブレ調整が不要で、チップ交換はトルクレンチ1本でセットを完了することができ、治具も測定も不要だ。

M5シリーズのラインナップは、仕上げ専用カッター「M5B90」、中荒~仕上げ一発加工カッター「M5C90」、額縁削り特化一発加工カッター「M5F90」の3種類。

M5B90とM5C90は、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、バルブボディ、ブレーキキャリパーなど、額縁削りの少ない幅広のさまざまなアルミ製品加工に最適であり、M5F90はPCD(ダイヤ)ロー付けカッターで、アルミ合金部品全般、ケース部品、ブレーキキャリパーなどの加工や額縁削り、偏肉・薄肉ワークなど不安定な加工にも最適だ。