形彫放電加工機の新中型機種 「SG28」発売 三菱電機

AI技術による制御等で小物から中大物ワークの最適加工を実現

三菱電機は、形彫放電加工機「SGシリーズ」の新中型機種として『SG28』の販売を開始した。

近年、自動車市場などでは、脱炭素社会の実現に向けたEV化や自動車部品の複雑・多様化が進んだことで、バッテリーケースやヒートシンク、エンジンに使用されるアルミダイカスト金型などの需要が高まっており、中大物ワークでの大面積加工に加え、切削困難な補強リブなどの小面積の多数個加工が増加し、多種多様なアプリケーションに対応できる機械が求められている。

さらに、加工時間のみならず、複雑化する段取りや寸法確認時間の削減、機械の稼働率向上など工程全体での生産性向上、低消費電力化が求められている中、三菱電機はこれらの需要に対応する新製品として、形彫放電加工機の新中型機種であるSG28を発売した。

SG28は、同社AI技術「Maisart」(マイサート)による加工制御と最新の機械構造・ 電源仕様で、自動車のバッテリーケースやヒートシンク、エンジンに使用されるアルミダイカスト金型などの多種多様なワークの最適加工を実現し、生産現場の生産性向上に貢献する。主な特長は次の通り。

①AI技術「Maisart」による加工状態に合わせたリアルタイムの最適制御とヘッド部の鋳物形状・剛性の改良など機械構造のさらなる最適化により、小物から中大物ワーク加工において、 安定化と高速化を実現し、多種多様なアプリケーション、ワークに対応。また、低浮遊容量電源により、加工開始時に突発的に発生する異常放電を抑制し、加工面質の向上を実現し、加工後のワークのミガキ作業を従来機比30%削減(同社製「EA28VM ADVANCE」との比較)。

②独自の数値制御装置「D-CUBES」(ディーキューブ)を標準搭載。

19インチ大画面スクリーンでの操作ナビゲーションにより、段取りから加工までの操作数削減、従来の手作業での確認・計算が不要など、作業の効率化に貢献。

また、「加工槽高さ自動調整機能」の搭載により、ワークごとの加工液面の高さ設定が不要。

③IoTを活用した独自のリモートサービス「ⅰQ Care Remort4U」により、加工技術のサポートや稼働状態遠隔からの装置の運用と保守を支援。

社内ネットワークや製造機器を対象に公開している通信プロトコルにも対応し、クラウド環境の構築が困難なユーザーでも容易に運用が可能。