オーエスジー(本社=愛知県豊川市、石川則男社長)は、先頃ポートメッセなごやで開催された「メカトロテックジャパン(MECT)2019」の出展にて、会期初日の10月23日には、新製品や注目製品等の見どころを開発担当者自らが、矢継ぎ早にプレゼンテーションを行った。

「本日発売」となった高硬度鋼用超硬ボールエンドミル『AE‐BM‐H』(高能率型4刃)および『AE‐BD‐H』(高精度仕上げ用2刃)は、来年2月に発売予定の『AE‐LNBD‐H』(高精度仕上げ用2刃ロングネックタイプ)を含めた3タイプにより幅広い加工方法に対応する。


主な特長は、高いボールR精度による高能率加工の実現や、高硬度加工に最適化された超耐熱性・高じん性の新コーティング「DUROREY」(デューロレイ)の採用が挙げられるが、「一番のポイントは寿命の大幅アップ」となる。【写真①】

小径油穴付き超硬ドリル『ADO‐MICRO』は、安定かつ高能率小径深穴加工を実現する。直進安定性をサポートするダブルマージン、優れた表面平滑性を誇る「IchAda」(イチャーダ)コーティングの採用等が特長となるが、スムーズな切りくず排出を実現するオイルホールは、中空穴付きシャンクでクーラント吐出量が多く、「大きめに設計し、30~40%増」だという。【写真②】

グローバル企業、セラティジット(ルクセンブルク)との共同開発による革新的旋削工具『FreeTurn』も同日の発売開始となった。「逆引き加工」も可能なFreeTurnは、あらゆるワーク形状に対して1本の工具で対応、加工中に適正なアプローチ角に変化させ、切りくずを分断する。【写真③】

参考出品では、ボールエンドミルと同じ感覚(疑似ボール)で使用できることが特長の複合R形状異形工具『PolyBall』(ポリボール)による仕上げ加工も紹介。「ボールエンドミルのプログラムでも可」であり、傾斜・曲面の複雑形状に対して加工面品位の向上、加工時間の短縮を実現する。
加えて、加工能率・加工面精度を大きなRでバリューアップする仕上げ加工用異形工具『VU‐R』(ビューアール)シリーズも参考出品された。【写真④】

さらには、市場が望む全自動測定の要求、ロボットとの連携を見据えたツールプリセッタ『OZT』の解説、そして、ブースに展示中の積層造形(3Dプリンタ)に関係するサンプルワークについては、同社デザインセンター 加工技術グループ リーダーの今泉悦史氏からプレゼンが続いた。【写真⑤】

OSGではレーザー加工後の2次加工、仕上げ加工用の工具を提供しており、三菱電機(ワイヤカット)とのコラボワーク(エルボ)では、OSGのアディティブマニファクチャリング(AM)用エンドミル『AM‐EBT』を用い、インコネル718材の積層の内壁を同時5軸加工で仕上げた。

「積層となればどうしてもつくりにくい複雑形状が増えてくるため、同時5軸加工に合った工具、ニッケルほか高硬度材などでも削れる、材質に合った工具が必要になってくる」。

また、石川県工業試験場とのコラボワークは、多種の素材が積層できる低温レーザー(村谷機械製作所/直噴型マルチビーム式LMD)により、ステンレスの母材にコルモノイ(Ni系)の粉末をレーザー照射で固め、表面はSKD11とさまざまな材質を積層しているのがポイント。