タンガロイ 西部特約店会定時総会を開催

1990年の記録更新し過去最高の売上を達成を報告(2017年度)

さらなるフルラインサプライヤーへ「ソリッドエンドミル拡充(305アイテム)」の新機軸

タンガロイ(本社=福島県いわき市好間工業団地)の平成30年度西部特約店会定時総会が4月23日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で開催され、79社が出席した。
第一部の総会では、最初に西部タンガロイ特約店会の阪本正孝会長(阪本㈱社長)があいさつに立ち、3Dプリンターの台頭など製造方法の変化にふれながら、「5年、10年先を見据えた仕事の進め方、人材の動かし方を突き詰めて考える」旨を説き、各議案の審議、承認を経て、NaITOの坂井俊司社長が賛助会員を代表して、「好調なときこそ新しい挑戦が大事」とあいさつ。
続く第二部のタンガロイ行事では、成績優良特約店表彰のあと、タンガロイの木下聡社長と和泉剛司営業本部長が、概ね次のとおり、メーカー方針を発表した。
日系自動車メーカーの生産台数(国内より海外の伸びが期待できる)、工作機械産業(国内の投資も盛んだが、やはり、海外の受注状況が良好)、超硬工具業界(対前年比国内5%増、輸出12%増)といった各推移を鑑みれば、「海外での売り上げを伸ばすことで、企業としては成長していく」必要がある。
こういった状況下で、タンガロイの2017年度切削事業の売上高伸長率は、国内10%増、海外18%。国内外ともに順調にシェアを拡大するなか、輸出比率は64%であり海外ビジネスが非常に重要。
ここ数年注力している転削工具が、08年を100とした指数では、昨年度は234%の生産状況。これは、「売れる商品を狙って開発」しているためで、「かつては『ターニングのタンガロイ』『旋削のタンガロイ』といわれたものだが、最近ではミーリングについても大きな開発をし、切削加工に関わることは、旋削であれ、転削であれ、穴あけであれ、またツーリングであれ、すべて一貫して差別化した商品が出揃ったのが、現状のタンガロイだといえる」。
17年度連結売上高について、切削工具は対前年比で国内10%増、海外18%増。また全体で、1990年(当時、東芝タンガロイ)のレコードを塗りかえ、新記録を達成。「私自身も、先輩方を追えるような実績ができ、非常に嬉しい年だった」(木下社長)
昨年、いわき工場へは海外から総数500名以上が訪れ、「倍速加工」を理解してもらっているのが、現在のマーケティングの柱。
そんななかでの、フルラインサプライヤーたる新機軸として、ソリッドエンドミルのランナップを拡充しており、昨年11月に305アイテムの新製品を投入した。
「なぜいまさら、ソリッドエンドミルなのか」との意見もあるが、先端交換式(インデキサブル)のエンドミルを発売し、推していたが、それではL/Dで2を超えるものや小径がカバーできず、つまり、ユーザーが機械加工の際に、全てをタンガロイ製品でカバーできるようなラインアップに注力し、投入したということ。
なおかつ、エンドミルにおける価格競争に入るようなシンプルなものではなく、性能的に他メーカーとの差別化ができているような、7枚刃であったり、L/Dが8、またはラフィングと仕上げが1本でできるといった「世の中にないような」エンドミルを305アイテム拡充している。
新製品(+拡充)は、昨年も他社を凌駕する30件を発売し、8年連続で№1を達成している。
以上をふまえ、18年度の連結売上高は前年比で国内11%増、海外19%増、他事業含めたトータルでは14%増の予算を立てている。
そんななか、新製品の売上高比率が他地域よりビハインド気味だった西部地区は、今年度3・4%増との大きな予算で臨んでいる。