橋本テクニカル工業 ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』

「異次元の平面研削加工」を提案
平研切込み量を最大50倍に大幅アップ

放電加工液浄化システム「スーパークリーナー」など、オリジナルコストダウンを多数提供する橋本テクニカル工業(富山市婦中町)。
4月中旬にインテックス大阪で開催されたINTERMOLD2018では新たなアイテムとして、ナノクラッシャ付 給水装置『異次元くん』を出展し、「平面研削盤での切り込み量が、通常の5~50倍に大幅アップする」注水装置として、文字通り「異次元な研削」をモニター上演し、注目を集めた。
「1年半ほどの試験期間を経て、昨年夏にスラッジの処理が安定化できたので、11月のメカトロテックジャパンが終ってから商品化、販売に乗り出した」と橋本直幸社長。
世の中で、いわゆる「高能率研削加工」が進捗するなか、研削盤のクーラント液タンクにマイクロバブル(超微細な気泡)発生技術を活用した装置の設置により、面品位や研削比の改善、研削粉が引き起こす砥石の目詰りを弱める作用、砥石のドレスインターバル延長といった生産性向上につながり、さらには、非磁性金属スラッジの回収効率も高め、タンク内に溜まったスラッジを浮上分離させるなど、さまざまな効果を引き出している。
そんななか、「いま、良質のマイクロバブル発生装置がたくさん発売されているが、24時間連続してスラッジ処理のできる装置は皆無に近い」としたうえで、超高速研削時のトラブルとして橋本社長は、「主軸モータの過負荷」「砥石の消耗量増加によるコストアップ」「ワークの表面キズ」の3つを挙げる。
「これらの主因はすべて加工中に発生した脱落砥石であり、これが砥石とワークの間でクラッシュしたとき、従来の注水装置では安定的に処理できない」というなか、ダーティー槽とクリーン槽が完全分離の異次元くんは、2μm以上のスラッジおよび脱落砥石を完全除去し、トラブルの3大要素を大幅に減少、加えてナノクラッシャにより、「平面研削盤での切り込み量が通常の5~50倍」を可能にする。
設置方法は集中管理・新設・改造の3タイプ
そんな、異次元くんの設置方法は3タイプ。
「集中管理タイプ」は、メーカー、機種が異なっても組み合わせが自由に設定でき、最大4台の平面研削盤を1つのユニットで処理できる(ナノクラッシャは台数分設置可能)。
「新設タイプ」は、注水装置を付けずに新設した平面研削盤に異次元くんの取り付けができ、増設ではないためコストパフォーマンスに優れている。
「改造タイプ」は、ペーパーフィルター上部に異次元くんのユニットを追加工事(1日で完了)する。
それぞれ、フィルターのカスタマイズ化(スラッジ量、スラッジの大きさ、材質、研削液の流量などにより)が可能。また、砥石消耗量の大幅減により、ドレス作業がほとんど不用になるという(通常、CBNで1ヶ月に一度のドレス)。
データの一例では、従来切り込み=0・005㎜→マイクロバブル発生装置設置後=0・010㎜→異次元くん設置後(マイクロバブル発生装置なし)=0・030と、「従来比6倍、マイクロバブル装置比で3倍」等が開示されているが、切り込み量について橋本社長は、「通常は最大でも50μmくらいだが、80μmを目指したい」と意気込む。
なお同社は大阪に続き、INTERMOLD名古屋開催(6月13~16日/ポートメッセなごや)にも出展する。