ユーザー通信190号 アフターマーケット A

OSGグループ「アフターマーケット」体制の名タッグ
オーエースジーコーティングサービス & 青山製作所
『再研磨+コーティング』のパッケージングで世界展開

オーエスジーグループではここ数年、再研磨、再コーティングなど、いわゆる「アフターマーケット」シェアの世界中への拡大をめざし、体制を強化している。その旗手となるのが、オーエスジーコーティングサービス(OCS/愛知県新城市有海)と青山製作所(愛知県豊川市一宮町)の「名タッグ」といえる。

オーエスジーコーティングサービス
昨年新設の関東工場が順調稼働
新膜種 厚いDLC『IGUSS』登場!

11月の決算期を目前に、売上・利益ともに「今期は好調だった」と彦坂光義社長。
切削工具業界の好景況に加え、昨年2月に立ち上がり、今年9月頃から順調稼動に入った関東工場(営業所併設/群馬県太田市)の存在をあげる。
「比例して、受注も順調に伸びている。競合の多い地域での後発となったが、既存のお客様の近くに工場を設けることにより、デリバリーの面など課題をクリアし、シェアを少しでも広げられればと思っている」。
対応する膜種については、ほとんどをカバーできるが、「量によって本社工場と分けて、最大限を効率的にアウトプットできるように考慮する」とし、本社、関東ともに今後の設備増設も視野に入る。
また、新膜種の開発においては、一昨年秋に発表し、OSGの「Aブランド」新製品『A‐スレッドミル』などにも採用されている新コーティング『イージアス』が、「おかげさまで浸透してきている」とするなか、さらに新しいところでは、『アイグス』という膜厚なDLCコーティングが、今年3月から登場している。
「従来のDLCコーティングの膜厚よりも厚い0・8μmとし、寿命的にもう少し延ばしたい、という要求に応える」。(硬さ6000Hv、摩擦係数0・1、応用例=アルミニウム合金用工具、スリッター刃、摺動部品、パンチ)。
来期(17年12月~)について彦坂社長は、直近の中国出張で耳にした、「中国の景気はあと2~3年は続く、と確信に満ちた言葉だった」を引用しながら、「比較的、悪い要素はない」と見通す。
その中国は、OSGのコーティング拠点があるうちのひとつ。アメリカなどは、OSG内部のコーティング処理が中心になっているが、公表しているなかでは、「韓国、中国、台湾、メキシコの方向性は『外販』に注力。なかでもメキシコの頑張りが目立つ」と彦坂社長は、OSG上席執行役員グローバルコーティング担当として話す。
このように、海外でコーティング処理拠点を持つOSGの体制は、他の工具メーカーにはない特長といえる。
そんな「アフターマーケット」体制の強化に再研磨はつきもの。OSGが強化する特に穴あけ工具では、「ドリルはメーカーに戻さない限り『同じ顔』にはならない。その『流れ』にはコーティングも必然となってくるため『再研磨+コーティング』のパッケージングで考えた世界展開をしている」。
そういった現場体制が整うことにより、「新品工具のシェアも上がってくる。この好循環を回していこうが、基本的な考え」だと続けた。