セコ・ツールズ

あらゆるニーズに対応するSECOのツールホルダ
個別の加工ニーズに合わせて設計した選択肢をさらに拡大

セコ・ツールズ(ジャパン本社=東京都大田区)は、ツールホルダのラインナップを拡大してユーザーのニーズを満たす方法を常に模索している。

セコ・ツールズは2000年に、ツールホルダ、ボーリングヘッド、防振ツールホルダの設計と製造に幅広い経験を持つ、フランスのツール保持システム会社・EPB社を買収した。

EPB社のリソースを得たことで、セコ・ツールズは特定の機械加工用途に合わせて設計した多種多様なホルダを提供できるようになった。

たとえば、各種ゲージ長やノーズプロファイルに応じて異なる焼きばめ工具オプションを提供している。

HD焼きばめチャックは、重粗加工用途向けの設計。DIN焼きばめチャックは、品質が最優先される中仕上げ加工や高速切削加工の仕上げに最適。M&D(金型)焼きばめチャックは、金型や航空宇宙製造業で一般的な深いキャビティでの仕上げ加工や中仕上げ加工に合わせて設計されている。

同様に、ERおよびHPコレットチャックを提供しており、一般的な汎用タイプのERチャックはひとつのチャックに異なるサイズのコレットを装着することで、さまざまな工具径に対応する。HPコレットチャックは、高速仕上げ加工や軽粗加工の用途で被削材面を美しく仕上げるように設計されている。

ホルダの制振効果によって加工機械の振動を最小限に抑え、コレットを交換するだけで直ちに加工を再開できるため、工具の破損への対応が容易になる。

重切削加工では、あらかじめバランスが取られたセコ・ツールズのパワーフライス加工チャックが効果的である。切り屑除去率が向上し、焼きばめまたはウェルドンホルダの代替として使用できる。導入しやすく、縮小スリーブを使って異なる工具径を保持できる。

また、延長スリーブによるさらに幅広い工具保持性能を提供する油圧拡張チャックは、3×D 5、μm未満の揺れを達成し、高速切削加工に合わせた緻密なバランス取りを施しており、一体型のオイルリザーバが制振性能を発揮し、表面品質を最適な状態に保つ。

総生産コストの「2%未満」ではあるが・・・

ツールホルダのコストは総生産コストの2%未満でしかなく、コストを半減できたとしても大した節約にはならない。一方で、被削材の廃棄や工具の破損は明らかに財務に影響する。高品質な工具とホルダを使用することで、金属切削の生産性が向上し、短期間で工具投資を回収できる。特に、機械加工プロセスの安定性が最優先される航空宇宙部品製造などの業界では、欠陥部品の発生を抑え、トラブルシューティングや生産停止で時間を浪費する事態を回避するために、多くのメーカーが高品質な工具の導入を重視している。航空宇宙メーカーでは、新しいホルダコンセプトを生産工程に実際に導入する前に、長い時間をかけて検証するのが常である。

機械加工作業にもたらす生産的な貢献を強化

このように機械加工工場は、加工システムにおけるツールホルダの重要性を理解する必要があり、また、具体的な加工工具、加工戦略、被削材に適したツールホルダを選択することで、いかに生産性の向上とコストの削減を実現できるかを把握する必要がある。

ツールホルダメーカーは、個別の加工ニーズに合わせて設計されたホルダの選択肢をさらに拡大している。改善は、ホルダハードウェア自体に留まらず、ソフトウェアやRFIDタグを使った工具管理は、データに基づく製造の一要素として普及が進んでいる。

最新のツールホルダ技術には、ホルダにかかる力をリアルタイムでモニタリングできるセンサ搭載ホルダなどがある。収集されたデータに基づいて、作業中に機械加工パラメータをオペレータが調整したり、機械制御装置とリンクされたAI(人工知能)が自動調整したりすることが可能であり、こうした新たな技術は、ツールホルダが機械加工作業にもたらす生産的な貢献を強化する。