三菱電機 「ASTES4

板金加工における自動化の考え方を一新
材料搬入から仕分けまでレーザの生産工程を完全に自動化

齊藤鋼材(姫路市)が国内初導入―
レーザ加工機自動仕分けシステム
『ASTES4』特別内覧会を実施

三菱電機(本社=東京都千代田区、FAシステム事業本部 産業メカトロニクス事業本部長 氷見徳昭氏)は2月8日、兵庫・姫路市網干区の齊藤鋼材 鉄鋼センター協力のもと、国内初導入となるレーザ加工機自動仕分けシステム『ASTES4』(アステスフォー)と最新型8kWファイバレーザ加工機『ML3015GX‐F80』の特別内覧会を実施した。

材料搬入から仕分けまでレーザの生産工程を完全に自動化した最新システムを生産現場で見学できる貴重な機会となり、全国から商社・ユーザーら約200名が訪れるなか、「あのアタッチメント(ツール)がアイデアの集合体だ」、「なぜこんなことまで(自動化)してくれるのか」といった声が飛び交った。
ASTES4社は、2018年に三菱電機が全株を取得し完全子会社化したスイスの仕分装置メーカーで、日本においても板金加工における自動化の考え方を三菱電機が一新していく。

自動仕分けシステム ASTES4は、独立制御4本アームにより、材料搬入・仕分・端材払出・加工パレット清掃が全て可能であり、部品の材質・形状に合わせて、真空吸着・マグネット・ブラシ、フォークユニットといったツールを交換する。

その導入効果としては「生産量の増加」「工数の削減」「仕事の流れのスマート化」が挙げられる。なかでも、加工した板からの製品を外す作業、またミクロジョイントを外す作業である「バラシ」が共通項ともいえる。

バラシ待ち時間が減ることでレーザ稼働時間が増え生産量が増加し、バラシ待ちの仕掛品や滞留の減少が工程改善につながるが、決して単純なバラシ作業の削減が、仕分け工数の削減というわけではない。加工完了品の積載まで一連の生産工程を完全自動化することで終日稼働が可能となり、レーザ工程全体の生産性を大きく改善する。さらに、手作業によって生じるコストやヒューマンエラーの削減にも貢献する。

そんなASTES4を昨年11月に国内最初に導入し、現在唯一の事例となっている齊藤鋼材は、国宝・姫路城下の姫路市土山に本社を置き、今年創立70周年(1950年設立)を迎える「鉄の総合商社」として、家電から建設・自動車業界まで多岐にわたる鋼材加工ニーズに応えている。

同日午後からの講演会「自動仕分けシテム、AIを活用した とまらないレーザ加工のご提案」(三菱電機 名古屋製作所 レーザ製造部 選任 片瀬和伸氏)の開講に先立ち、あいさつに立った齊藤鋼材の多田正彦社長は、「刻々と変化するお客様のニーズに応えるべく、2次加工まで一貫したサービスの提供ができるよう、設備の増強・刷新に努めている。その目玉となるのが、三菱電機様のファイバレーザ加工機(GX‐F80)と、ASTES4の導入であり、品質向上と月産20~30%の生産量アップを目標としている」と述べた。