岡本工作機械製作所 PSG会西部支部連絡会/大阪営業所ミニプライベートショーを開催

新・3ヶ年計画進行中「景気変動に左右されない安定した企業目指す」(石井社長)
「顧客ライフタイムバリュー」を強化
CS本部立ち上げ・増員、パーツ即納体制、保守メンテサービス向上へ

 

岡本工作機械製作所(本社=群馬県安中市)は2月、西部(大阪)・中部(名古屋)・東部(横浜)の3会場で恒例の代理店会「PSG会支部連絡会」を開催し、2月5日の西部支部連絡会には約80人が参加した。

江連武彦国内営業部長は開会あいさつの中で、2018年度(19年3月期)の連結売上高360億円、営業利益39億3千万円の達成を報告したうえで、国内外比率、国内エリア別、業種別での受注動向や市場環境について概観した。

業種別受注については、前年度(18年)は好調だったセラミックスが半導体製造装置の影響で減少したが、今年度後半では空圧機器や直動ガイド関係といった駆動系が増加傾向にあることから、「いよいよ半導体業界が活発化する予兆」と考え、金型については微小ながらも増えており、5G関係に伴ったコネクタ部品等での需要が今後増えていくと予想した。

また、近年では半導体製造装置や工作機械、測定機器関連の業種向けに門形研削盤の受注シェアが向上しているなか、特に国内市場においては「より超精密、より高機能」が求められ、中型研削盤についても静圧スライドを用いた超精密タイプをラインナップする旨述べた。
続いて行われた3本のプレゼンテーションでは『研削革命』を冠とし、「超精密への取り組み」「高能率への取り組み」「丸物・自動化への取り組み」について、大阪・広島・福岡各営業所の若手・中堅社員が解説した。

このうち、近年増える丸物の自動化については、内面研削盤の自動ワーク交換やロータリ研削盤2台での自動ワーク交換、円筒・内面研削盤の連続自動化に加え、グループ会社の岡本工機(広島県福山市)での円筒研削盤とロボットアームの組み合わせによる精密歯車の量産にもふれ、それぞれ動画も交えながら、多種対応している多彩な自動化実績・事例を紹介した。

5G等「最先端技術支えるバックボーン」について講演(伊藤常務)

次に、毎回プレゼンスの高い内容が好評の伊藤暁常務(技術開発本部長)による特別講演は今回、「近未来の環境変化から考察するビジネスチャンス」と題し、環境・ものづくり・通信を柱に、「沖合における洋上風力発電」、「月旅行に行く前に、ジェット機輸送からロケット輸送へ」、「地球には30億人の無電波エリアがある」といった話題を引用しながら、5Gはじめ進化する最先端技術を支える研削加工のバックグラウンドを説いた。

会の最後は、石井常路社長が閉会のあいさつに立ち、すでにスタートしている(19年4月~)22年3月期を最終年度とする新・3ヶ年中期経営計画「SHINKA2022」について説明した。

不透明感の強い市場環境等を鑑み、売上高はほぼ横ばいの380億円、営業利益は12%の46億円を目標とし、「景気の変動に左右されず、安定的に利益の確保ができる強い企業を目指したい」とし、戦略のひとつである「顧客ライフタイムバリュー強化」では、カスタマーサービス部門を本部に格上げし、サービス人員の増強、サービス部品の納入タイムの短縮、保守・メンテナンスサービスの強化を図る。

そしてグローバル展開の拡充では、今年の進出として「成長の期待できるインドも考えている」と言及した。

なお、今期(20年3月期)上期の業績を前期比で見れば、売上高で15億3百万円増(9・5%増)、営業利益で1億2200万円増(8・9%増)であることから、「上半期で通期目標をほぼ50%クリアしているが、残り1ヶ月と少し(2月5日時点)ではあるが、売上高360億円・営業利益30億円達成に向け、皆様方のご支援・ご協力をお願いしたい」と呼びかけ、結びとした。

EV、5Gがフォローの風「研削盤の出番は増える」(渡邊常務)

そのあとに開かれた懇親会でのあいさつで渡邊哲行常務(営業本部長)は、2つの流れが今後、研削盤の需要にフォローの風となるとして、「自動車のEV化により、モーターコア、バッテリーはもとより、多く使用されるセンサやカメラモジュール等の精密金型部品で研削盤の出番が増える。もう一方がやはり5Gであり、半導体製造装置の需要は間違いなく増える」と話し、会場を鼓舞した。

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また、同じ週の2月7~8日には、同社大阪営業所にてミニプライベートショーを開催し、平面研削盤は重研削対応のコラムタイプ(PSG64CA1)、成形研削盤は汎用性とNCを兼ね備えた小型(HPG500NC)ほか、ロータリ、円筒含め5台の研削盤を展示した。

そんななか、成形研削盤には円筒研削装置(MADOKAⅡ)を使用し、多角形(8角形)ワークの研削ができるといった提案や、直近、大阪では引き合いや販売実績が多くなってきているというロータリ研削盤はじめ、様々な見どころが展開された。