工作機械の精度も「愛」も復活させる小林機械

中古機械業界の新機軸 ―「圧巻」のマシンプラザ

「工作機械は『同じ物がつくれる』ので、その意味ではリユースに向いているのではないか」―こう話すのは、小林機械の小林良文社長。

 

「例えば部品加工で、機械の価格に関わらず、中古であろうが新品であろうが、加工して納める部品には変わりはない。新品の2千万円の機械で加工しようが、中古の5百万円の機械で加工しようが、2千円の仕事は2千円で買ってもらえる。工作機械こそ中古ビジネスには向いていると思う」と続ける。

同社は群馬県館林市を本拠に、中古工作機械の販売・買取を、ほぼ「専業」とし、中古機械業界の中にあっては、そのイメージでも実績でも一線を画している。

その旗艦となっているのが、本社機能も併せ持つ「東日本マシンプラザ」の存在だ。2010年11月に、それまで周辺に点在していた倉庫を延床面積4400㎡に集約し、2年後の13年10月には一部2階建ての新展示棟(延床面積5200㎡)を増設した。

50t・20tクレーンも配備し、かなりの大型工作機械なども扱っている。2階には工具・道具類、周辺機器を集めている。

マシンプラザの姿は、同社のホームページや一部資料での写真で目にはしていたが、実際目の当たりにすると、そのスケールは「圧巻」のひと言、なおかつ、本当に「キレイ」だ。

さらに16年1月、近隣の本庄市に展示棟3棟と事務所棟を合わせた延床面積約1万4200㎡の「マシンプラザ本庄」を開設し、門形加工機とベッド研磨も導入するなど、小林機械では機械の販売・買取だけでなく、細部にわたり、徹底したメンテナンス、修理といったアフターケアに注力しているのが特長。自社雇用の職人によりキサゲ作業も行っている。
さらなる強みは保証精度、「精度を復帰させる」ことにある。同社では新品と同様の検査方法を実施している。

「新品でも最初の保証精度が違うので、元々の差がある。そういった中でユーザーは購入する機械を選ぶのだが、用途や精度に合わせて買う『段階』がある。その範疇でユーザーの機械がどの段階に位置するかとなれば、当社で精度復活させた中古機械は、メーカーの新品と遜色がない程度に仕上がったりもする」。

そんななか、中古機械の世界から見た日本の製造業を、小林社長はこう見ている。

「いまの若手から中堅のオペレーターたちは、機械を丁寧に使うことを教えられていない。使いっぱなしの機械が多い。ここでもう少しきちっとと切り粉を落としておけば・・・とか思うことも多く『使って、壊れて、また新しい機械を買う』という流れになっており、もったいない。丁寧に使えば長く使える。その分、自分の給料にも返ってくるわけだから。

そういう『機械に対する愛』が少ない気がする」。

その「愛」を再び込めているのが、小林機械のマシンプラザだともいえるだろうか。