DMG森精機 決算説明とハイライトをライブ配信

売上高4850億円・営業利益370億円に年度業績予想を修正
補修部品・サービス受注続伸/完全な受注生産へ邁進中

DMG森精機(本社=名古屋市中村区)は11月7日の12時30分より、森雅彦社長による2019年度第3四半期決算発表のようすをライブ配信した(同社HPにてオンデマンド配信中/11月末現在)。

1~9月のハイライトとして約40分間にわたり決算概要、事業環境や重点施策等について説明した。

全社受注は3211億円で前年同月比では22%減だが、業界平均は30%減であり、比較的持ち堪えていると見ている。この背景には、例えばスペインからメキシコへの工場投資等、日本やドイツからの工場進出に限らず、全世界で万遍なくさまざまな工場のトランスプラント(海外現地生産工場)を受けていることが、一定の受注確保に効いていると考えている。

売上高は昨年来の受注残もあり3493億円。対前年同月比1%減とほぼ同額で推移。営業利益は286億円(同22%増)。

世界最大の工作機械見本市「EMO 2019」(9月、ドイツ・ハノーバー)では、ますます進展している自動化、デジタル化を表現することができた。

5軸化・複合化・システム化といった3つの大きな変化により、1台当たりの受注金額が前年度比6%増。

現在、顧客は買い控えの傾向にあるが、既存設備はかなりの稼働率を保っており、それに関わる補修部品やメンテナンスのためのサービス受注が、前年同期比7%増と続伸している。

これは、コンスタントな新卒採用から工場で研修を受けたサービスマンを現場に送り込む、また通年採用で他業種からきたサービスマンを6ヶ月程度の研修期間を終えて、各フロントへ送り込むというサービスマンの維持および増員が、ここにきて功を奏していると考える。

顧客とのコミュニケーションをより密にし、互いに無駄を省き、さらなる高稼働率を達成するために、ドイツおよび日本でWebによる情報共有サービス「my DMG MORI」を開始している。

一部機種を除き、かなり複雑なシステム化が増えており、これに対応すべく、無駄なネットワーキングキャピタル(運転資本)を削減するために「完全な受注生産」へと邁進中。
年度業績予想を修正し、売上高は円高にもより目減りするため従来の5千億円に対して4850億円程度となる見込み。営業利益については元々の目標であった360億円を確実に確保し、さらに370億円強を見込む予定。これら数字は受注残が5ヶ月程度分あることから、確実に達成できる数字だと考える。

見本市の役割―「中原製作所プライベートショー」を紹介

また森社長は「見本市の役割」にも言及。最近頻繁に説いている「見本市(パブリック)よりも自社展示会(プライベートショー)の重要度が増す」旨強調し、「今後もまめに各地域で最低年に1回は展示会を行い、お客様とのつながりを強化していきたい」とするなか、8月末に2日間行われた岡山市の「中原製作所プライベートショー」について紹介した。

これは、各地方のDM森精機ユーザーの現場自体を会場とし、DMG森精機の「顧客同士」が情報交換をし、機械購入を検討するプライベートショーで、中原製作所設備のDMG森精機の機械8台、DMG森精機からの貸出機2台を展示した(ちなみに中原製作所は約150台の工作機械を擁するという)。

森社長は、「メーカーが製品の良さをアピールするより、お客様自身がいろいろと説明することによって、より説得力のある商談を行えるようになってきている。今後は2ヶ月毎くらいにお客様の工場で展示会を行っていきたい」とも示唆した。