シリーズ 他業界の注目

ゲート型ICタグ読み取り機にみる「現場のデジタル化」

物流業界で存在感増す『エフテクトゲート』

トラスコ中山では、物流センターのプラネット埼玉(幸手市)に最新鋭の物流ボット「バトラー」を導入、また、高密度収納システム「オートストア」をプラネット北関東に続く2拠点目として導入し、10月1日から本格稼働している。

2023年末までに在庫52万アイテム保有を目指し、物流センターの高密度収納・高効率出荷を実現するためだ。

その物流業界では、「UHF帯RFID」市場(RFID=Radio Frequency Identifier)への注目度が非常に高く、需要も続伸している。

いわゆる「ICメモリに格納されるID/製品情報を無線で読み取り、管理を行うシステム」で、バーコードに代わる次世代技術として物流分野のほか、交通系ICカード(SuicaやICOCA)への活用といえば身近に感じられる。

 

そんな「自動認識」の世界で日増しに存在感を高めているのが、㈱エフテクト(千葉県習志野市茜浜3‐6‐3、社長=芝本学氏、電話=047‐408‐1333)の主力製品、UHF帯RFIDに対応したゲート型読み取り機『エフテクトゲート』だ。現在、国内外のアパレル物流センターでの入出荷業務効率化のため、200台以上が活用されている。

エフテクトゲートは、汎用の物流什器Zラック(洋服をかけたまま保管や移動が出来る什器)やカゴ車といった物流什器に商品を載せたまま、ゲート内を通過させるだけで入出荷されるICタグ付きの製品情報を一括で読み取ることができる。そのうえ、可動式のため、運用レイアウト変更等においても設置場所を問わない点などが高く評価されている。
エフテクトゲートは、現運用をほとんど変えることなく、UHF帯RFIDでの物流業務を可能にした初めての「トンネルゲート」型であることが特異だといえる。また、その製品バリエーションも多岐にわたる。

フリーローラーを標準装備し、省スペース化した『エフテクトゲートイーライト』、作業用のワゴンや机に乗せ使用できる『エフテクトイージー』、検品台タイプの『エフテクトシーデスク』、棚卸用『エフテクトインヴェントワゴン』に加え、今年9月に東京ビッグサイトで開催された「自動認識総合展」では、新たに省スペース設計の『エフテクトイージーブレッド』をリリース、さらにはフラッグシップモデルの後継機となる『エフテクトゲート インフィニティ』を発表した。

これを本紙読者のような業界外の人たちに対し、「RFIDの活用背景とは? どのような実態であったか?」を端的にしか表現できないのだが、初期のRFID活用システム自体はアパレル業界での店舗棚卸作業での活用例が多く、物流現場においての活用では課題が多いことから、採用が難しかった。その課題解決にいち早く取り組み、RFIDによる業務高効率化を実現したのがエフテクトだ。

いま、製造業でも「現場のデジタル化」がエポックシーズンを迎えているだけに、物流業界におけるこの注視すべき先例をここに共有したい。【※7面に関連記事】
(本号が2019年の納刊となります。本年もご通読いただき、誠にありがとうございました)